さようなら [ペット]
あいちゃんは、2013年2月のある日、天国に旅立ちました。
血管肉腫という病で、深夜病院に運び込んだとき、手術しても朝まで持つかどうかわからないといわれました。
大量の出血がありました。が、5つ年下の弟分、太郎君からの輸血で元気を取り戻しました。
その後、もう一度、輸血しました。
あいちゃんも、自分の運命を知っていたのかもしれません。
小さい頃、よく通った散歩道を歩きたいと言い出すようになりました。
夜、苦しみ始めた時、飼い主も覚悟を決めました。
ママさんは一晩中、ずっとあいちゃんの体をさすってあげました。
とうちゃんも、じっとあいちゃんのそばにいました。朝、ママさんと交代しようと起き上がってみると、あいちゃんは呼吸があらく、意識がもうろうとしているようでした。
ママさんは一睡もせずに、あいちゃんを励ましていました。
「あいちゃん」ととうちゃんが声をかけると、とうちゃんの顔を覗き込むようにむくっと起き上がってきました。
音に反応したのでしょうか。それとも匂い? ともかく、それがあいちゃんの最後でした。
横浜郊外の霊園に連れていく途中、雪が降り始めました。
それから2年余り。あいちゃんは、ずっと、近くにいるような気がしていました。
でも、ようやくこのブログも閉鎖する気持ちになりました。
あいちゃんは、いまも、近くにいるのかもしれません。太郎が悪戯をすると、ときどき、どこからか降りてきて叱っているようです。
さようなら また、どこかで